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2016年2月13日 (土)

026 金ハル/銀ハル 【きん-はる/ぎん-はる】

金ハル=ハルシオン錠0.125mg、 銀ハル=ハルシオン錠0.25mgのこと。


【使用例】
① Aさん、金ハルじゃなくて銀ハルの方だよ。規格に注意して。
② 就職して1週間で、Aさんは銀ハル導入となった。


【解説】
金色のパッケージにちなんで、ハルシオンの0.125㎎を「金ハル」、同じく銀色のパッケージである0.25㎎は「銀ハル」と呼ばれる。
なぜ規格の小さいものが「金」で大きいものを「銀」に設定したのか、その理由は定かではないが、どのみち医療者の間ではあまり普及していない。
睡眠薬を使い慣れた一部の患者間で、ある意味<隠語>として使用されるケースがある。

ちなみに「ハルシオン」の名前の由来は、
<風と波を静め、穏やかな海にする不思議な力を持つ古代ギリシャの伝説の鳥、Halcyon に由来して>(インタビューフォームより)
ということらしい。捻りもなく、伝説の鳥の名前をそのまま戴いているとは何とも怖れ多い。


【新解釈】
パッケージの色を盛り込むのは、誤薬防止の観点からも新しい試みである。「ハルシオン0.125mg」と「ハルシオン0.25mg」だとどうしても間違いやすいため、規格間違いのリスクは高い。このため、正式名称を「金ハルシオン0.125mg」「銀ハルシオン0.25mg」と改名することをお奨めしたい。


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2016年2月 7日 (日)

025 風邪にフロモックス (慣用句)

無駄な努力、無意味な言動を指す。


【解釈】
既存のことわざで「猫に小判」「豚に真珠」などがある。

二次細菌感染でも引き起こしていない限り、流行性感冒、一般にいうかぜに抗生物質は不要である。抗生物質による有害事象の可能性や、耐性菌発現の危険を考えると、投与すべきではない、とするのが一般的見解になりつつある。ところが一部の医師には、二次感染の予防のためと抗生物質、特に広域のセフェム系を出す例が散見される。多くの場合で治療は成功するが、それは抗生剤が効いたためではなく、自然治癒である。
一方で、生半可な知識を得た患者側のほうで、「念のため抗生剤を出してください」などと希望を出す例もあり、後々のトラブルを避けるため仕方なく希望に沿ってしまう、ということもあるようだ。


【新解釈】
こうした患者に抗生剤の無意味さを説くため、「豚に真珠を差し上げるようなものですが良いですか?」という確認をすると、大半の患者は鼻の穴を膨らませ「ならいいです」と断ってくれるようだ。


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2016年2月 2日 (火)

024 裸の王様 【はだか-の-おうさま】

アンデルセン童話の一つ。地位の高い人間が持つ見栄やプライドを、「バカには視ることができない衣装」として浮き彫りにした物語。
医療業界では、暗に医師を指すことがある。


【例文】
① この程度の業務で得意になるなんて、――みたいで恥ずかしい。
② うちの施設の緩和ケアチームは、――体制を抜け出してから成長した。


【解説】
チーム医療が定着したきた昨今の病院において、医師のワンマン体制というのはもはや過去の話である。今では各部門の医療者がそれぞれの専門分野を担い、協力して治療することが当たり前の世の中である。
――薬学部の講義あるいは薬剤師業界の各学会、薬剤師向け雑誌の冒頭にはこんな言葉が躍っているかもしれない。前向きな観測であるが、以前に比べて確かにそういう一面もある。
しかし、まだまだ医師のワントップ体制は根強く残っている。薬剤師業務で言えば処方権すら話に上がらず、保護されているものと言えば「処方拒否」や「処方を確認する義務」という、至極受け身的なものだけである。


【新解釈】
とはいえ、無条件に「薬剤師にもっと好待遇を!」などと言うつもりはない。
医師は裸の王様たり得る責務と重圧、仕事量を抱えているが、一方の薬剤師はその責任や努力の度合いに個人差があり過ぎる。つまり、頑張っている者は頑張っているが、そうで無い者は勉強など何もしなくてもとりあえず仕事が成り立っているのである。
いい悪いは別にして、王様は王様だからこそ裸であることに注目されるのであって、薬剤師が同じことをしても、<裸の庶民>という、別の意味で危険視される存在になるだけだ。


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