薬学部六年制になり、初めての新卒教育が始まっています。
大学側の教育に加え、やはり五ヶ月の実務実習というのは身になっているようで、業務の飲み込みが早いように感じます。
一方で、(自分が四年制だったということもあり)新人薬剤師がどのようなモチベーションで、何を教育に望んでいるのか、わかりかねている部分もあり、
今までのように、「まずは調剤から」という方針では成り立たないのかもしれませんが、実際はそうせざるを得ないのが現状です。
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さて、(今さらではあるが)新人教育をする上でまずしなければならないこと、
それは<目標設定>でしょう。
そのために、まずは習得すべき業務を羅列する必要があります。
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| 分類 |
業務内容/目標 |
| 処方箋区分の説明 |
定期・臨時・継続・緊急・先渡し処方 それぞれの違い、締め切り時間等について理解する。 |
| 調剤内規 ① |
内服調剤内規を理解する。(主に別包とする錠剤) |
| 調剤過誤防止について ① |
調剤過誤防止への取り組み、調剤時の注意点、インシデントレポートの書き方などを理解する。 |
| 薬剤配置 |
どの薬剤がどこにあるかを調べ、把握することが出来る。 |
| 薬剤保管 |
保管に注意する薬剤、保管条件などを理解する。 |
| 薬袋作成 |
薬袋自動印字機の使い方、薬袋発行における注意点について理解する。 |
| ラベル作成 |
吸入/内服シロップ/院内製剤品等のラベルの書き方について理解する。 |
| 内服調剤(錠剤/既成品) |
PTPシートのピックアップ/自動分包機を用いたワンドーズが内規に沿って出来る。 |
| 外用調剤(既製品) |
外用調剤(既製品)が内規に沿って出来る。 |
| 外用調剤(調製品) |
吸入薬の混合、軟膏混合/小分けなどが内規に沿って出来る。 |
| 院内製剤(非滅菌製剤) |
調剤室で調製する院内製剤の調製法を理解する。 |
| 予製 |
予製品目を把握し、作成することが出来る。 |
上記は、項目のほんの一部です。
こういった項目の一覧を、<内服調剤><注射調剤><管理業務><DI 業務><病棟業務><無菌調製>でそれぞれ作成します。
これは日常業務で日々実践していることだから、項目を羅列することはさほど難しくありません。
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問題は、習得する時期をどうするか、です。これは多くの施設で悩むところだと思います。
例えば「4月はこの項目」と決めたところで、何らかの要因によって計画通りにいかないのは目に見えているからです。
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私の職場では、各項目をA~Hの段階性を取っていて、時期は明確化していません。
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| 予製品目を把握し、作成することが出来る。 |
A |
| 向精神薬の調剤/帳簿記載が内規に沿って出来る。 |
A |
| 調剤鑑査後の内服薬剤払い出しの流れ、保管場所等を理解する。また、服薬指導介入患者の薬剤の流れを理解する。 |
A |
| 処方箋の処理、その他調剤に関わる後処理が出来る。 |
A |
| 内服調剤内規を理解する。(別包散剤) |
B |
| 散剤分包機を用いた散剤調剤、粉砕調剤が内規に沿って出来る。 |
B |
| 水剤調剤が内規に沿って出来る。 |
B |
| 毒薬・覚せい剤原料調剤/帳簿記載が内規に沿って出来る。 |
B |
| 持参薬調剤が内規に沿って出来る。 |
C |
| 麻薬調剤/帳簿記載が内規に沿って出来る。 |
C |
| 治験薬調剤/帳簿記載が内規に沿って出来る。 |
C |
| ヒヤリハット報告書(病院指定)や事故報告書の書き方を理解する。 |
D |
| 正確な調剤鑑査を行なうことが出来る。 |
E |
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A項目から教育を開始し、履修でき次第、項目Bへと移行。
あらかじめ時期を決めてあるわけではないので、新人の力量に合わせ、また教育者の業務量に合わせ、柔軟に対応できるというメリットがあります。
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分野毎に区画整理しており、例えば「6月からは内服A~C項目と病棟業務A項目」などと計画を立てる上でもわかりやすいと思われます。
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各項目の評価をどうするか。
ひとまず、<開始教育者><中間評価><最終評価>と三段階に分け、中間評価で問題なしと判断できれば、次項目へ移行。
評価は教育担当者が実施。
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| 項目B |
・内服・点滴調剤の理解不足を補う。要管理薬剤の運用を理解する。補液や抗生剤等、頻用される薬剤についておおまかに理解する。 ・電話対応を開始、必要な情報を担当者に申し送ることができるようになる。 ・電子カルテの閲覧、オーダー修正/削除の方法について理解する。 |
| 調剤(内服/外用) |
調剤(点滴) |
薬品/機器管理 |
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□ 別包薬剤の理解(散剤) |
□ 毒薬調剤 |
□ 毒薬・覚原の管理 |
| □ 散剤、水剤の調剤 |
□ 抗がん剤調剤 |
□ 腹膜透析液の管理 |
| □ 錠剤粉砕調剤 |
□ 注射調剤(独立) |
□ 物品類の発注② |
| □ 透析調剤 |
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□ 薬剤検品(見学) |
| □ 毒薬・覚原の調剤 |
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(※実際と内容は異なる)
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一応、半年先くらいまでは大まかなプランを思い描いていますし、実際現場でも大きな混乱なく実施できている(と思われます)。自己評価も合わせて行なわせており、負担なく教育は進められている(はずだと思ってます)。
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さて、ここで問題が浮上してきます。
<薬学的知識をどこで教育するか>
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業務としての教育であれば、このような形で進行できますが、臨床で役立つ知識をどう教えていくか、というのは難しい。
私自身、先輩や上司がほぼ不在の薬局で育ったものだから、人から何かを教わった記憶などほとんど無いんです。
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選択肢として、以下が挙げられます。
・ 自主学習
学生じゃないんだから、専門職として自分で学習するのは当たり前。業務のことなら教えるけど、勉強なら自分でやってよ。お金もらって働いてる社会人なんだから当然でしょ。
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・ 課題を与える
自分で考えるのは大事だけど、どういう項目を学ぶべきなのか、臨床ではどういう知識が求められているのか、そのくらいは教えてあげないと。全部を新人任せにするのは、職場としてどうかと思う。
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・ 講義を行う
先輩薬剤師として、知っている知識を伝授するのは当たり前のこと。人に教えてこそ、理解が深まるし、新人にとってもためになるでしょ。
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……どれがいい方法なのか、私にはわかりません。
ひとまず、上記3つとも採用し、並列して行なっていく予定ではありますが。
ちなみに<課題>はどんなものかというと、
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◇一包化のメリット・デメリット
◇後発品調剤のメリット・デメリット
◇規格により適応の異なる薬剤
◇要管理薬剤の運用まとめ
などなどです。
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↓ 教育についていろいろ悩んでいる諸先生方、ぜひ意見交換でもどうでしょう。

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