2011年に発売された新薬、その中で「これを待っていた!」という画期的な新薬を、ワタクシ独断と偏見だけでランキングしたものです。
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第11位 『リクシアナ錠』
第Ⅹ因子阻害剤に分類される、抗凝固剤です。
従来はヘパリンが用いられ、さらにアリクストラが登場し、そして本剤という経口剤が開発されました。
適応が、手術後の静脈血栓症発症抑制という縛りがあるため、使用頻度はさほど多くはありません。今後の動向に期待。
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第10位 『テラビック錠』
C型肝炎の治療に用います。
従来、インターフェロンα製剤のみでは、ジェノタイプ1および高ウイルス量のC型肝炎に効果はあまり期待できませんでした。
それがリバビリンの併用により治療効果は向上し、さらに本剤との三剤併用となることで、より一層有効性が期待できます。
問題はリバビリンにあったような、頻度の高い副作用ですが、こればかりは市販後しばらく使用実績を積まないとわからないでしょう。
さらに他剤との相互作用が多いことも注意が必要です。
1日薬価はおよそ4200円、リバビリンより高値となっています。
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第9位 『イクセロンパッチ』
これも待望された製剤です。アルツハイマーに適応を持つ貼り薬で、機序としてはアリセプトと同様です。
飲ませる必要が無く、ただ皮膚に貼ればいいということで、介護者や家族の負担が軽減すると予想されます。
ただ、数多く薬を飲んでいる場合、アルツハイマーの薬だけ貼り薬に変えても、あまり意味は無いのかも。剥がされたり、痒みが出たりして、却って負担が増えたりして。
規格が四つというのも「う~ん」ポイントですね。 厳しくこの順位で。
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第8位 『ジスロマック点滴静注用』
従来はエリスロシンしか無かったマクロライド系抗生剤に、新たな選択肢が増えます。
今後、どのような位置付けになるのか、興味は尽きませんが、マクロライド耐性菌が問題となっている今、本剤の運命はどうなるか。
とりあえずこの順位で経過見。
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第7位 『アクレフ口腔粘膜吸収剤』
チュッパチャッ○スを彷彿とさせる本製剤ですが、国内初のフェンタニル製剤でのレスキューになります。デュロテップやフェントスに組み合わせて使用頻度が増えることが予想されます。
やはり問題となるのはその薬価、一番規格の大きい800μg製剤で、一本2500円もします。
ちなみにチュッパチャッ○スなら一本30円です。
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第6位 『イムセラ/ジレニアカプセル』
多発性硬化症に適応を持つ、新規薬剤です。
従来は、ベタフェロンなどのインターフェロンβ製剤しか選択肢はありませんでしたが、本剤はスフィンゴシン1-リン酸受容体1に結合し、結果として免疫調節作用を持つという、何とも古い薬剤師泣かせの作用機序となっています。
経口という手軽さも、使いやすいと言えるでしょう。
薬価は一日およそ8200円、これくらいは仕方ないのかもしれません。
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第5位 『ノルスパンテープ』
1週間ごとに貼り替えるレペタンの貼り薬製剤です。
大きな特徴は、適応が整形分野、ということでしょうか。貼り薬ではモーラスやボルタレンテープが大きな顔をしていますが、効果不十分で一日5枚も6枚もぺたぺたと使われているという実体がありました。
生死に関わる疾患でも無く、「ちょっと我慢して」とあしらわれる例も多いでしょう。飲み薬だと胃潰瘍が心配、そんな例にもワンランク上のテープ剤は嬉しい選択です。
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1週間貼り替えが吉と出るか凶と出るか。
あとは2種の向精神薬なので、管理がちょっと……ね。
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第4位 『フェブリク錠』
高尿酸血症に用いる、キサンチンオキシダーゼ阻害剤です。
大きな特徴は排泄経路で、腎機能低下でも蓄積が少ない。ザイロリックでは活性代謝物の蓄積による副作用が問題となっていました。
薬価は10㎎製剤で31円、ザイロリックとさほど変わりなく、第1選択としても使いやすい製剤と言えます。
いやむしろ、今後ザイロリックの存在意義が危ぶまれることでしょう。
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第3位 『ボノテオ/リカルボン錠50㎎』
言わずと知れた、月に一度飲むという、マンスリー製剤です。.
持続性をウリにする時代の流れは止まらない。来年はどんな持続性製剤が出るか、楽しみでなりません。
ただ、早くも「飲み忘れが問題」「(入院中は)オーダーを忘れやすい」など、辛口の声も挙がっています。
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第2位 『メマリー錠』
東日本大震災の影響で発売延期となり、ようやく発売になったことで、「ついにきた!」と拍手喝采を浴びた医薬品です(たぶん)。
機序としてはNMDA拮抗剤、アルツハイマーに適応を持つ薬剤です。
従来、アリセプトが唯一の王者として君臨していたこの分野ですが、今年は大きな変動がありました。メマリーはアリセプトと全く異なる機序であり、両者の併用ももちろん出来ます。
なにより、攻撃性の抑制、というアリセプトでは不十分(むしろ悪化が懸念)な効果を持つということが、介護者や家族にとってはこの上ない薬剤となることでしょう。
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第1位 『キュビシン静注用』
新規作用機序を持つ、抗MRSA製剤です。
ザイボックスが登場し、その薬価設定に度肝を抜かれたのは記憶に新しいですが、また選択肢が増えるのは良いことです。
ただ、(毎度のことですが)安易な使用が増えることは懸念されますね。
それと、左心系の心内膜炎には有効性は認められておらず、肺炎にも使用できないという縛りはあります。
薬価は一日量でおよそ13,000円、これはザイボックス(およそ36,000円)よりもかなり安価な設定となっています。
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番外編 ~2011年の、やっちまった新薬~
第1位 『プ○ザキサカプセル』
何がやっちまったって、まず一包化できないこと。長期服用が予想される抗凝固剤において、コンプライアンス低下の要因となり得る。
さらにその大きさ。もう少し小さく出来ないか。
何より、腎排泄という扱いにくさ。当初は、ワーファリンとは違い個人差が小さく、PT測定でモニターする必要が無い、ということをウリにしていたが、完全に裏目に出ている。
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腎機能は脱水や心不全の状態などに左右される。つまり、腎排泄能が安定しない人にとっては、<効果の指標が無い>ということは致命的である。
噂によると、今年上半期はワーファリンからプ○ザキサ、下半期はプ○ザキサからワーファリンへの<出戻り現象>が多発したという。
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第2位 『ムコ○タ点眼液』
インパクトはありますが、その色はいただけない。
真っ白な液体。とても目の中に入れる気にはなれない。点眼後、しばらくは霧視となり、他人からは「あれー? 牛乳こぼした(笑)?」と指を差される。
夜に、家でこっそり人目を忍んで使う分にはいいが、日中オフィスで使うには相応の勇気が必要だ。
さらに、ものすごい苦みが後から襲ってくる。しっかり鼻涙管を抑える必要がある。
この際、点眼手技をムコスタ点眼液で実践するのもいいかもしれない。
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第3位 『ソ○アス配合錠』
アクトスとアマリールの合剤である。
この流れも、いい加減にして欲しいものだ。他に配合するものなら、いくらでもあるだろうに。
アマリールの規格が1㎎と3㎎しかないというのも納得できない。よほどのピンポイントで「これで丁度いい!」という例にしか、処方できないのでは。.
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↓ 今年も粒ぞろいでした。

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